たき火の跡などによく生えるコケの一種が、金を選択的に体内に取り込むことを、理化学研究所と非鉄金属大手「DOWAホールディングス」(東京都)の研究グループが発見した。最大で乾燥重量の約10%もの金を蓄積するという。貴金属をわずかに含む廃液から、金を再回収する技術として実用化を目指す。

金を取り込むのは、「ヒョウタンゴケ」というありふれた種。世界中に分布し、特にたき火や火災の焼け跡でよくみられる。理研は、文部科学省の「経済活性化のための研究開発」(リーディングプロジェクト、平成15~19年度)として植物を利用した環境浄化の研究に取り組み、ヒョウタンゴケが生物に有害な鉛を回収する能力を持つことを発見。20年からDOWAホールディングスと共同で、コケを用いた重金属廃水処理装置の開発に乗り出し、ヒョウタンゴケが金も取り込むことを新たに見つけた。
廃液から金や鉛を回収するには、成長した株ではなく、コケの赤ちゃんに相当する「原糸体」を使う。研究グループは、原糸体を水槽内でクロレラのように培養する技術を開発し、2週間で300倍に増える量産性を実現した。
家電やパソコンなどの電子部品の配線、電極には金メッキが多く使用されているが、通常の回収処理法では微量の取り残しが出る。研究チームの実験では、リサイクル原料を再資源化処理した後の廃液でヒョウタンゴケを育成、2週間後にはコケ重量の10%に当たる金14.8グラムを取得できた。
鉛の回収能力は最大で重量の70%。プラチナも数%回収できることが分かった。多種の金属を含む廃液でも取り込む元素は限定され、蓄積される場所が大まかに分かれているので、回収上のメリットが大きい。
引用元:
産経新聞
3 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:14:11 ID:fU5YYZct
これでリサイクル工場を作れよ。
日本始まるかも。
4 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:15:03 ID:Y6dbTikJ
サルマタケじゃダメでつか?

7 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:28:09 ID:BAWjIHEg ?2BP(162)
のちのカネゴンであった。
8 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:32:13 ID:PVB+xZ9a
結局コストに見合わなそう。
26 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 17:46:32 ID:0Xu7kHun
>>8
根拠は?
11 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:41:03 ID:tyukacHG
裏の川で培養してみますか。
13 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 13:50:16 ID:6QvGajk9
金の回収より、塩害農地の塩分を回収して復活させる技術の方が喫緊の課題じゃね?
金なんか無くても別に死なんが、農地が潰れていけば世界大戦で現代文明丸ごと滅ぶ。
57 :名無しのひみつ:2010/08/10(火) 09:57:12 ID:NvGjsG2C
>>13
塩害農地の塩分除去にはすでに南アフリカ原産のアイスプラントという野菜が農地の塩分除去に用いるのに適している野菜として活用されてます。

タバコ葉が、カドミウム汚染された農地のカドミウム除去に用いられております。これらはファイトレメディエーションと呼ばれ、耐性植物を植える事によって植物に汚染物質を吸わせて取り除く方法です。ちなみに微生物を用いて除去、分解するのがバイオレメディエーションと言います。

58 :名無しのひみつ:2010/08/10(火) 10:04:24 ID:stAhaQQD
>>57
砒素は、稲科の植物で吸収できるしな。
お米に蓄積するけどな。
71 :名無しのひみつ:2010/08/13(金) 12:55:47 ID:1mueKy4G
>>13
塩分の回収は期待できるかわからんが、強塩生植物アッケシソウがバイオ燃料用の油糧作物として注目されてます。アッケシソウ畑でバイオ燃料作るのがいいかも。

厚岸草、学名Salicornia europaea
15 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 14:07:15 ID:WFVlnhhd
イカズゴケが金を蓄積なら知ってる。
16 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 14:23:04 ID:OO3/ktx7
>>15
抽出するためのコストやリスクが高くて実用化は難しいな。
25 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 15:50:15 ID:tCmNPHnh
>>15
俺ならいろいろ我慢できます。
17 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 14:23:31 ID:dWprsjSe
稲に遺伝子組み込んで、田んぼと麦ワラから貴金属回収とか、
同じくワカメに組み込んで日本海の水素プラントで金も回収とか夢はあるかも。
19 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 14:31:18 ID:j4i5hlHM
>>17
ワカメに組み込んだらダメだろ?
胞子が外に漏れだしたら、重金属入りの味噌汁をすすることになる。
20 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 14:32:41 ID:8ntIqbSC
人間でも金食べる人いるから、コケが金食べてもいいんじゃね?
黒糖梅27 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 17:56:37 ID:McnuSWx2
> 鉛の回収能力は最大で重量の70%。
よくこれで生きてるな。
29 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 19:18:24 ID:tcp6Rpfw
乾燥重量の70%も鉛を吸収した状態の植物体を見てみたいな。
地球生物とは別の金属的な質感になっていそうだ。
36 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 20:42:12 ID:D6QMdAxP
>>29
金属分子は重いから体積としてはごくごく僅かなものでしょう。
38 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 21:17:51 ID:McnuSWx2
>>36
いや、まて分からんぞ?
> 蓄積される場所が大まかに分かれているので、回収上のメリットが大きい
かなり場所が偏って蓄積されるみたいだから、
その部分は目視で分かる位、特異な状態になってるかも知れん。
39 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 21:26:49 ID:VMBZvXm4
>>38
>>15のイカズゴケも目視で判ると嬉しいのだが・・・
31 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 20:13:18 ID:aVmpOt84
鉛、金、プラチナ、強酸、アルカリ・・・分かった。こいつは鉛電池エネルギーで生きるんだ。
金 プラチナは電極かつ触媒だ、凄い生き物だ。
33 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 20:31:50 ID:RGtYEhvw
つか、金なんざ海にごっそり溶けてるからさ。
海水で育つヒョウタンゴケが出来た時点で、金大暴落だなw
51 :名無しのひみつ:2010/08/10(火) 05:06:41 ID:3g2LSBHd
>>33
つか、もともと金なんてそんなに価値のある代物じゃないわけで。希少性だけなら、もっと稀少でもっと利用価値のある元素はいくらでもある。電子部品に金が使われるのは、耐腐食性と通電性の双方から見て比較的「安く」つく部材だから使ってるだけで、コストアップを許容できるなら、金なんか無くても電子部品は作れる。
結局のところ、人類文明のある時期に「金を身につけてる=偉い」という価値観が蔓延したからいまだに過大評価されているだけ。
42 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 21:50:57 ID:3sFsOHsu
金は酸で溶けないのに、なんで海水に溶けてるん?
43 :名無しのひみつ:2010/08/09(月) 22:23:52 ID:qo807HfO
>>42
水は、微量のものなら何でも溶かせるんだよ。
超純水は何でも溶かす性質を使って、LSIの製造に使われています。

スーパーカミオカンデ
46 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 22:47:57 ID:wuYxeJTJ
俺の水虫にも、何か蓄積されてるんかな?
50 :名無しのひみつ:2010/08/10(火) 03:27:52 ID:YNOyxsNZ
>>46
臭い
49 :
名無しのひみつ:2010/08/09(月) 23:33:46 ID:jz3gK9aK
後は銀の回収だな。
たしか、
DOWAは銀ペーストやってたよな。
52 :名無しのひみつ:2010/08/10(火) 05:38:40 ID:QKle/auo
>>49
さすがDOWA
53 :
名無しのひみつ:2010/08/10(火) 05:41:35 ID:d/M50wfD
希少性以上に「金属」なのに「不朽」なことが大きいだろ。
54 :
名無しのひみつ:2010/08/10(火) 08:45:45 ID:BXjWK/ZC
金や銀は硫化水素を含む水に僅かに溶ける。これは水中で金属錯体ができるためだ。硫黄バクテリアが呼吸によって硫化水素を別のものに変えてしまえば、溶けていた金銀は溶けきれなくなって蓄積するだろう。
硫黄を酸素の替わりに呼吸の材料にする最近は、酸素が大気に存在したよりも古い、初期のタイプのものだ。そのような細菌と共生するかあるいは、そのような細菌の遺伝子を組み込んだ藻類や植物等を作れば、金を水中から回収することができるかもしれない。
55 :
名無しのひみつ:2010/08/10(火) 09:15:18 ID:gO68ihgg
熱水噴出口周辺の生態系は硫黄細菌を底辺とする食物ピラミッドだから、金を蓄積する生物が居るとしたら、その辺かもね。もっと妄想すると、そもそも金鉱は そんな生物ないし排泄物の化石なのかも。


56 :
名無しのひみつ:2010/08/10(火) 09:25:00 ID:BXjWK/ZC
濃厚な硫化水素水にはそれだけ金銀が沢山溶ける(錯体イオンになる)火山などの地下の深い高温で圧力の高く、硫化水素の分圧が高いところでは花崗岩などに含まれる金銀が硫化水素を含んだ高温の熱水によって抽出溶解する。その熱水が地下から吹き上がってきて圧力が抜けると、硫化水素はガスとして抜け出て行って硫化水素の濃度が下がる。すると金銀の溶解度が下がるために金銀が析出する。
この過程が連続的あるいは断続的に長年続くと、金銀の鉱脈ができる。このメカニズムが日本の菱刈金鉱などの異常に含有率の多い金鉱石のルーツとされている。火山地帯である日本にはおそらく他にもまだ同様の異常に含有度の高い金鉱脈があるだろう、例えば富士火山帯。
59 :
名無しのひみつ:2010/08/10(火) 12:56:09 ID:jp/fONdE
ひじきも砒素を蓄積するよね、新海草で海中資源採掘もいけるかな?
ひじきドッグ61 :
名無しのひみつ:2010/08/11(水) 01:39:28 ID:lLlzGgVy
要するに汚染土壌に苔をばらまいとけばいいのか?
66 :
名無しのひみつ:2010/08/11(水) 13:58:14 ID:RPpymkgh
これ、どうやって体内に金を取り込むの?
例えば金の指輪をこいつらを培養中の液に放り込んだら、指輪は食われて無くなっちゃうの?
67 :名無しのひみつ:2010/08/11(水) 15:16:13 ID:q5UT/mXv
>>67
泥の中の分子を取り込めはできるが、金属を削る能力は無い。多少は食われるけど、ガチガチに固い
アイスと同じで表面をほんのちょっぴり見えない程度しか削られないと思う。
70 :
名無しのひみつ:2010/08/13(金) 03:08:36 ID:fjPDSTko
廃液中の金は原子レベルまで分解されてるはずだが、>>1の画像では結晶化してる。
特定金属のろ過とかいうレベルではなくて、代謝システムに金が化学反応として組み込まれてる証拠だろ?
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コメント
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この海草を金持ちに高く買わせ、これを資金に次はその海草を食べる魚を発明しようって落ちだった
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2010/08/17 URL 編集
金は加工しやすいから重宝されてるんじゃなかったか
実用性もちゃんとあるぞ
2010/08/17 URL 編集
とても参考になりました。
ありがとうございます。
2010/08/18 URL 編集
議論していけよ。
2010/08/18 URL 編集
バックグラウンドとの闘い
2010/08/18 URL 編集
2010/08/18 URL 編集
2010/08/19 URL 編集
ネタにされてたな。
金を取ろうとして間違ってウランを海中から濃縮してしまう微生物を
作ってしまった話。核兵器が…
2010/08/20 URL 編集
実用段階では乾重で何トンものバイオマスが出てくるから
それを処理するために小手先の技術だけでなく、でかいプラントも必要になる。
でも回収する資源量が少なくて採算が合わない。
バイオマス利用技術も同時に使えばなんとかなるかもしれないけど、
それもまだ発展途上だし要素技術が増えてリスクも高くなるしなあ…
2010/08/21 URL 編集
まぁ、廃液濃度が全然違うから、参考にはならんと思うけど
2010/08/26 URL 編集