細菌が感染したアブラナ科の植物が、細胞の一部を犠牲にして病原体と“心中”する防御のメカニズムを、京都大学大学院理学研究科の西村いくこ教授(植物分子細胞生物学)らの研究チームが世界で初めて突き止め、研究成果が15日付の米科学誌「ジーンズ・アンド・ディベロップメント」(電子版)に掲載された。

西村教授によると、病害虫による作物の被害は、世界の全農作物損失の約3割に及ぶといい、西村教授は「農薬に頼らずに植物の自己防衛能力で病害虫対策を強化する研究への応用が期待できる」としている。
研究チームは、アブラナ科の植物、シロイヌナズナの葉の一部に、植物を枯らす「トマト斑葉細菌」を感染させ、電子顕微鏡で細胞の変化を観察した。
その結果、感染3時間後には、抗菌タンパク質を多量に含む細胞内部の液胞の膜が、細菌に感染された外側の細胞の膜とくっつく一方、液胞膜に幅約0・1ミクロンの穴が無数に空き、細胞にいる細菌を抗菌タンパク質で直接攻撃していることが判明。12時間後には液胞の中身がすべて放出され、細菌が死滅する一方、細胞自体も死んでいた。
さらに、細菌に感染された細胞が、別の制御タンパク質の力を借りて、自発的に液胞膜を融合させたり穴を空けることがわかった。西村教授は「今回の結果を、農作物に対して最も強敵となるカビへの防御法の検証に生かすとともに、別種の植物についても実験を進めたい」としている。
産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/science/science/091015/scn0910151151002-n1.htm
3 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 18:18:58 ID:tABmdNDZ
あれ、植物は免疫を持たないと思っていた。
4 :名無しのひみつ:2009/10/15(木) 18:22:27 ID:U3E7jKaD
>>3
脊椎動物のような免疫を持たないだけで、病原菌やウイルスへの対抗策はどの生き物も持ってるよ。
大腸菌ですら持ってる。
5 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 18:56:03 ID:fzxzqBuU
アポトーシスじゃないのか?切腹の介添え人のようなものか。
8 :名無しのひみつ:2009/10/15(木) 19:28:34 ID:2jBlHLaC
>>5
植物版アポトーシスという認識でいいのでは?自殺というよりは自爆という感じだが。
6 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 19:15:41 ID:k33eAW55
植物様に感謝だな。
9 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 19:43:33 ID:4KT++wHb
植物も神風特攻隊と同じことしてるんだね…
10 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 20:12:39 ID:juiO8v8n
最初にパクる漫画はなんだろう?
11 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 20:27:15 ID:4fX/DJMc
獲得免疫がないなら、遺伝子組み換えしか方法がないような気がするけど…
この人は、農薬に頼らない遺伝子組み換え作物をバンバン作れと言ってるのかな?
19 :名無しのひみつ:2009/10/15(木) 22:10:28 ID:AgiVZ+Q9
>>11
目標となる遺伝子をもった物ができるまでγ線当てて人為的に突然変異おこすのが主流らしい。
13 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 21:02:44 ID:YP6b7Sx6
免疫系とは違った生体防御だな、昆虫にも抗菌性タンパクを分泌するもの多いよね。
カブトムシとかハエの幼虫みたく。
14 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 21:14:54 ID:TOUcj2R6
現象自体は昔から知られており、今回はそのメカニズムを解明したと言うこと。ただし、感染して植物にダメージを与える病原菌は、この生体防御反応を巧妙にかいくぐっていく能力を獲得している。
23 :名無しのひみつ:2009/10/16(金) 06:11:51 ID:MWgNOnYq
>>14の言うように現象そのものは30年以上前からあるもの。
今回は、まるで白血球のように液胞が攻撃に向かう(イメージ)を提唱したところくらいがミソかな。
植物細胞同士は壁で仕切られてはいるがつながっているので、どうして一定範囲しか死なないのか?とかそっちの方が解明必要。
15 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 21:16:13 ID:hAnbJGgO
よく分からないけど凄い話なの?
17 :名無しのひみつ:2009/10/15(木) 21:26:26 ID:cEdPbZ1P
>>15
あなたが性病になったら、チンチンが落ちて生き残れるかもよってこと。
18 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 21:46:46 ID:c4LZUeiX
サソリに刺された足を自切するクモの動画を見たのを思い出した。
20 :
名無しのひみつ:2009/10/15(木) 22:15:47 ID:g3To9BRJ
~の研究に利用できる、~の研究に応用できるってのは、その研究をして何になるの?
って問いに対する言い訳みたいなもんだ。
21 :名無しのひみつ:2009/10/15(木) 23:50:51 ID:/ZlcPQzO
>>20
って問いを決まって発する、即物バカどもに対する不承不承のまやかしだ。
22 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 00:19:19 ID:x5pm04KF
これって
ハプニングに出てくるアレってことか?植物って地球に唯一完全に適合した生物だと思う。
樹齢千年とかいるし、凄いな。
25 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 07:14:12 ID:5uHPf0wn
病原菌って導管を伝わって、あっという間に全身に広がったりしないんだろうか?
アポトーシスのスピードが導管流のスピードを上回ったりするなんて信じられない。
26 :名無しのひみつ:2009/10/16(金) 07:46:25 ID:Y60sofZN
>>25
植物内部は普通に多種の細菌に汚染されてるだろ。特にその中でも攻撃的な細菌の増殖で細胞自体が破壊されると、細胞内のアポトーシス物質が漏れ出して液胞と言う火薬庫に引火して自爆する。
火薬の量が足りないときは周りの細胞にも一緒に自爆してもらうんだろ。
33 :名無しのひみつ:2009/10/16(金) 13:46:23 ID:s/95NmD3
>>25
侵入口は、細根、気孔、水孔のどこか。いきなり道管には入れない挿木の場合は別だが…
27 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 08:19:49 ID:5uHPf0wn
攻撃した部分だけで起きるとしても、全身に菌が広がり得る状態だと敗血症みたいな感じじゃないの。
あちこちが自爆して個体が維持できなくなるよ。
28 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 08:25:14 ID:+BrUW+4r
今更、交差免疫の話題かどこが新しいんだ?
31 :名無しのひみつ:2009/10/16(金) 09:48:48 ID:2a2WB7Gk
>>28
現象としては随分昔から知られているけれどもそれを詳細に観察したってことでしょ?特に抗菌タンパクが細胞内でどう働いているかを見たのは大きな発見では?
存在は知られていたけれども今一働きが不明だったはず。電子顕微鏡、昔は生きたままの観察とかできなかったしね。
29 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 08:32:09 ID:936cp1IX
うちのバラはウイルス病に罹った葉ををどんどん落とすのだが、これと同じこと?当たり前すぎる。
30 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 09:36:27 ID:U7Ol16Uj
詳細に観察することも大事でしょ、それが新しいことに繋がることもあるんだから。
32 :
名無しのひみつ:2009/10/16(金) 13:13:16 ID:Cet8c75S
電子顕微鏡で生きたまま観察できるようになったの?
36 :名無しのひみつ:2009/10/18(日) 06:14:25 ID:lrcUlqOu
>>32
倍率にもよるが生きた組織を観察できる電子顕微鏡はあるよ、走査電顕だけどね。
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コメント
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なんなんだよあの生き物は
2009/10/21 URL 編集
そりゃ、アフラックに入ってるからさ
2009/10/21 URL 編集
意味わからん。アフラックの回し者?
ダチョウは卵割るのに角で割らずにハンマー使うからな。なんか別格というか生物オーパーツというかイッちゃってる
ワクチンとかに応用できないものか
2009/10/21 URL 編集
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2009/10/21 URL 編集
間違いなく生物なんだよな、あれ…
2009/10/21 URL 編集
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