人の血を吸う昆虫のトコジラミ(別名、南京虫)が、共生している細菌から栄養素として必要なビタミンB類の供給を受けていることを、産業技術総合研究所が確かめた。トコジラミ対策に応用できる可能性もある。近く米科学アカデミー紀要で発表される。

トコジラミは殺虫剤の普及で一時激減したが、近年、被害が再び増えている。体内に細菌のボルバキアがいることは知られていたが、なぜかは不明だった。
深津武馬・生物共生進化機構研究グループ長らは、日本と豪州のトコジラミ105匹からDNAを抽出、すべてでボルバキアの遺伝子を検出した。トコジラミに抗生物質入りの血液を与えてボルバキアを除くと、卵の孵化率が激減し、幼虫はほとんど成虫に育たなかった。ボルバキアがトコジラミの成長や繁殖に重要とわかった。
トコジラミのえさである血液にはビタミンB類が少ない。血液にビタミンB類を補充すると、ボルバキアを除いたトコジラミも普通に成長したため、ボルバキアがその供給役だと考えられた。
ボルバキアは昆虫の6~7割に寄生しているとされるが、「トコジラミでは必要な栄養素を供給する相利共生関係にあることを初めて実証できた」と深津さん。共生するボルバキアを標的とすれば、他の昆虫や哺乳類に影響の少ない薬剤を開発できる可能性があるという。
朝日新聞
http://www.asahi.com/science/update/1223/TKY200912230122.html
9 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 12:37:42 ID:Sx6+qwWu
なんか凄そうだけどよくわからん。
14 :名無しのひみつ:2009/12/23(水) 13:18:34 ID:0BZ+mMde
>>9
極めてクリアな話だと思うが?
10 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 12:54:53 ID:4+XA2sFC
つまり血液に抗生物質を入れとけば、南京虫を撲滅できるわけか。
13 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 13:01:44 ID:KD+8ypVi
万年床だが見たこと無いな。
15 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 13:43:32 ID:pUObVpkE
ゴキブリといい昆虫にとっては割りとデフォなのか?この手のは…
16 :名無しのひみつ:2009/12/23(水) 14:57:27 ID:mCuc/l4U
>>15
よくある話。何故に産総研?3重寄生とかもあるよ。
25 :名無しのひみつ:2009/12/23(水) 17:16:01 ID:6k6wgE6Q
>>16
昆虫の共生細菌研究は産総研の深津研が国内top。
なぜ、深津研が産総研にあるのかは謎だが。
18 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 16:21:05 ID:4iZW6MJX
3重寄生?どんなやつがあるか詳しく教えてくれ。
23 :名無しのひみつ:2009/12/23(水) 16:55:10 ID:mCuc/l4U
>>18
動物に寄生している寄生虫の中に寄生している腸内原生生物の細胞の中に寄生している細菌に寄生しているウイルスのような感じだったかと、数年前に理研がやってたはず。
この動物が実はニートで親に寄生していて、その親がメンヘラで国に寄生していると凄い連鎖にw
17 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 16:14:44 ID:ahrVRvWC
ヴォルバキアネタは、どうも面白さが分からん。
26 :名無しのひみつ:2009/12/23(水) 17:19:54 ID:6k6wgE6Q
>>17
生殖操作とか面白くない?性の表現形いじくったりとかも。
29 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 18:58:40 ID:HP3mrMD3
日本には殆どいないよな?東南アジアの安宿で散々噛まれた…
44 :名無しのひみつ:2009/12/30(水) 05:46:23 ID:9Js0HGrH
>>29
だいぶ前に、やはり紙の朝日で増えてるって読んだ気がする。
こんなスレもあります、トコジラミ(南京虫)
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/goki/1253973392/
45 :名無しのひみつ:2009/12/31(木) 00:12:34 ID:v/SJ0w2N
>>29
南京虫の被害拡大、携帯やパソコンで繁殖
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2592845/4035349
30 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 19:13:31 ID:tvQroyBE
人間も、ナンキンムシやギョウチュウやサナダムシにいろいろ恩恵を被っていたのではないか。
中世、徳の高い人間にはシラミが湧くと言われていたと聞く。
31 :
名無しのひみつ:2009/12/23(水) 19:42:18 ID:EwmbN3kO
ボルバキアを滅ぼすと、生態系に大きな影響を与えかねん。
36 :
名無しのひみつ:2009/12/24(木) 00:30:14 ID:gCLyy77a
産総研ったらHRP-4Cだと思ってたが、ロボット以外にも研究してたんだ。
38 :
名無しのひみつ:2009/12/24(木) 21:19:56 ID:lH9UUvFR
ボルバキアって
リケッチアの仲間か、ああいう昆虫ってこういうのよく持ってるのね。
39 :
名無しのひみつ:2009/12/25(金) 00:17:09 ID:1Fs+V6PZ
単純に抗生物質の効果だろこれ、細菌は関係ねーよ。
42 :
名無しのひみつ:2009/12/27(日) 17:11:36 ID:P0v+pr7k
芋ばっか食ってると、腸内細菌からタンパク質分けて貰えるようになるという話もあるな。
43 :名無しのひみつ:2009/12/27(日) 17:35:45 ID:J89K/BhU
>>42
ニューギニア高地人がそうやね。
46 :
名無しのひみつ:2009/12/31(木) 02:04:49 ID:j674e42z
空港で頭からDDTを振りかける、水際作戦が開始されるのですね?

49 :
名無しのひみつ:2010/01/01(金) 23:02:51 ID:nBMzujIH
寄生菌がビタミン類を多量に産生するので、宿主が遺伝子の突然変異でビタミン類を産生できなくなっても、影響が出ない。その結果、ついに宿主の集団はビタミン類を産生できないものばかりになって、逆に寄生菌無しでは生きられなくなった。
そこで疑問。寄生菌は宿主がビタミンを産生できなくなるような遺伝子の変異に何らかの加担をしていたのか、それとも単に自然に変異が生じる中立進化だったのか?
50 :名無しのひみつ:2010/01/03(日) 18:50:58 ID:FrzDtDWb
>>49
普通に考えれば中立進化(退化)。しかし他スレでも書いたが、昆虫の種類によってはこの細菌が感染すると宿主の生殖に影響を及ぼす事が知られている。
1.オスがメスに性転換する。
2.メスが単位生殖する。
3.オスが死ぬか不妊となる。
卵子を通して垂直感染するので、メスの比率が増えた方が都合がいいからと解釈されている。
51 :
名無しのひみつ:2010/01/04(月) 08:56:06 ID:kXDtSEc7
人間にはボルバキアは寄生していないのでしょうか?
52 :名無しのひみつ:2010/01/04(月) 16:48:59 ID:8X1mGvJv
>>51
哺乳類には感染できない。
53 :
名無しのひみつ:2010/01/05(火) 17:19:50 ID:kiSeSRjj
昆虫には白血球のような免疫機構がないからなんですかね。
でも、赤血球の中に潜り込んでるマラリアのようなやり方ならどうでしょうか?
56 :
名無しのひみつ:2010/01/28(木) 13:22:19 ID:QDhNEGW2
おばあさんの話では、戦前奉公先で悩まされた話聞いたよ。
57 :名無しのひみつ:2010/01/28(木) 23:17:59 ID:LK4EdJOa
>>56
布に針をさして穴を沢山あけると、そこに虫が潜りこんで隠れるらしい。
61 :
名無しのひみつ:2010/01/29(金) 23:11:34 ID:dlTZHhha
人間だって、
ビオチンというビタミンは、腸内細菌に貰ってる。
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宿主を性転換させる寄生バクテリア 魔改造を宿主に行うことで、ほかの寄生生物より優位に立つ
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コメント
2010/01/30 URL 編集
例え分かりやすすぎフイタ
2010/01/30 URL 編集
2010/01/30 URL 編集
2010/01/30 URL 編集
継承されるウイルスがあるが、このウイルスが体内から除去され
ると妊娠中も免疫力が普通に働いて、妊娠中毒症となり人類は
繁殖できないそうな。
あまりに永く腐れ縁が続いて、もはや宿主の臓器の機能やライフ
サイクルを補完する存在となったパラサイトは、まだまだこれからも
発見されることと思われるが、日本人(宿主)に寄生する人たちが
夢見がちな「ちょっといいパラサイトの話し」は断る。
2010/01/31 URL 編集
トコジラミを丸ごと破砕してDNAを分離したら、ボルバキアのDNAも混ざってたとかじゃ無く?
細菌が自分のDNAを他の昆虫のDNAに仕込んでるみたいな書き方だけど、細菌てそういうもんなの?
2010/01/31 URL 編集
2010/01/31 URL 編集
2010/01/31 URL 編集
トコジラミの個体をすりつぶしてDNA取ったら、中にいる感染細菌のDNAも混ざるってことだろ。
2010/02/05 URL 編集
2012/06/01 URL 編集
2013/09/11 URL 編集